CEO Edition
井浦 蒼太氏のポートレート
CEO Edition 2024

Sota Iura

井浦 蒼太

Founder / CEO / Pivoria

事業転換を日々の仕事へ翻訳する計画設計を掲げるPivoria。小さな確認や迷いをすくい上げる、落ち着いた事業運営に迫る。

Year
2024
Role
Founder / CEO
Industry
中小企業の行動計画DX
Tags
中小企業の行動計画DX事業設計組織づくり

Profile Summary

Profile

Pivoriaで事業方針を行動計画に分解する会議設計ツールを手がける井浦 蒼太氏は、新しい方針が発表されても現場の一週間に落ちてこない場面を見たという出来事から事業の輪郭をつかみました。重視するのは、中小企業の経営チーム、部門責任者、推進担当者が新しい仕組みに合わせることではなく、仕組みの側が実務の順番を理解することです。速く決める部分と時間をかける部分を分ける進行を通じて、担当者が変わっても判断の背景をたどれる組織を作っています。

Company Focus

中小企業の行動計画DXを手がけるPivoriaは、中小企業の経営チーム、部門責任者、推進担当者の日々に事業方針を行動計画に分解する会議設計ツールをどう組み込むかを考えてきました。Pivoriaでは新しい操作を増やすより、確認の重複や情報の行き違いを減らすことを優先しています。事業方針を行動計画に分解する会議設計ツールでは、導入直後の印象より、数か月後も無理なく続く運用を優先しています。

Business Focus

事業転換を日々の仕事へ翻訳する計画設計が、Pivoriaの現在のテーマです。事業方針を行動計画に分解する会議設計ツールの利用前後で確認が増えていないか、特定の担当者だけに作業が寄っていないかを点検します。説明を受けなくても次の行動が分かる順番を優先するという考え方を、開発と運用の両方に反映しています。

Leadership Note

井浦 蒼太氏は、例外を切り捨てて標準化を急ぎそうなときに一度立ち止まります。そこで行うのは決断の先送りではなく、中小企業の経営チーム、部門責任者、推進担当者の側で何が増減するかの確認です。速く決める部分と時間をかける部分を分ける進行を日々のレビューに落とし込み、役職に関係なく懸念を言葉にできるようにしています。

Interview

Q&A

Question 01

井浦 蒼太氏が最初に「これは事業になる」と感じた瞬間はありましたか。

インタビュアー

Pivoriaの出発点には、新しい方針が発表されても現場の一週間に落ちてこない場面を見たという経験があったのですね。

井浦氏

近いです。最初に残ったのは、派手な課題というより、現場の人が少し言葉を選びながら困っている空気でした。現場の担当者と話すと、このツール以前に、何を残し、誰に渡すかが曖昧になっている場面がありました。

インタビュアー

プロダクトの前に、情報の扱われ方を見ていた。

井浦氏

はい。急いで仕組みにするより、なぜその迷いが起きるのかを観察しました。事業転換を日々の仕事へ翻訳する計画設計というテーマも、そこから自然に見えてきたものです。

インタビュアー

Pivoriaの原点は、周囲に説明しづらい課題だったのではないですか?

井浦氏

説明しづらかったですね。中小企業の行動計画DXの大きな課題として語る前に、現場の担当者が言葉を止める場面を見ていました。Pivoriaが注目したのは、目立つ不満より、確認のたびに小さく手が止まるところです。

インタビュアー

Pivoriaは、課題名になる前の停滞を見ていた。

井浦氏

そうです。そこを見逃すと、このツールも整って見えるだけのものになります。Pivoriaでは、格好よく説明することより、実際に起きていることから離れないようにしました。

Question 02

中小企業の行動計画DXの中で、いま一番慎重に見ている点は何ですか。

インタビュアー

中小企業の行動計画DXの中で、いま何を深めていますか?

井浦氏

いちばん見ているのは、判断の手前にある迷いです。事業転換を日々の仕事へ翻訳する計画設計を進めるには、きれいな結論だけでなく、そこへ至る途中の情報が必要になります。

インタビュアー

Pivoriaは、判断の途中経過を大切にしている。

井浦氏

はい。このツールは、結論を急がせる道具ではありません。現場の担当者が納得して次へ進める材料をそろえるものです。

インタビュアー

Pivoriaが最近、手応えを感じた場面はありましたか。

井浦氏

小さな場面ですが、このツールを使った後に『確認が一回で済みました』と言われたことがあります。Pivoriaには、こういう具体的な一言のほうが大きな褒め言葉より残ります。

インタビュアー

このツールが生んだ、派手ではないけれど確かな変化ですね。

井浦氏

そうです。事業転換を日々の仕事へ翻訳する計画設計は、そういう小さな変化が積み重なって初めて意味を持つと思っています。

Question 03

Pivoriaのチームづくりで、最近あらためて大事だと思ったことはありますか。

インタビュアー

組織づくりでは、速く決める部分と時間をかける部分を分ける進行を大切にしているのですね。

井浦氏

はい。Pivoriaでは会議で強い意見が出ることより、後から読み返しても判断の筋が残っていることを重視しています。

インタビュアー

Pivoriaでは、記録が組織の安心感になる。

井浦氏

そう思います。このツールも、結局は人の判断を支えるものです。Pivoriaの社内でも、誰が何を見て決めたのかを曖昧にしないようにしています。

インタビュアー

Pivoriaのチームは、外からどのように見られますか?

井浦氏

中小企業の行動計画DXの仕事としては慎重すぎると思われることがあります(笑)。ただ、Pivoriaでは、雑に速く進めるより後から理由を説明できることを大事にしています。

インタビュアー

Pivoriaでは、慎重さを弱点とは見ていない。

井浦氏

そうです。遅いだけでは困りますが、このツールについて何を悩んだかが残っている仕事は、後から見直す時に強いんです。

Question 04

井浦 蒼太氏が経営判断で、周囲から見るより悩んでいる部分はありますか。

インタビュアー

Pivoriaで最後に決めるとき、どのような感覚を見ていますか?

井浦氏

腹落ちよりも、このツールの運用に静かに筋が通っているかを見ます。Pivoriaでは、会議の盛り上がりだけで決めた案は翌週には弱くなると考えています。

インタビュアー

Pivoriaは、熱量より持続性を見る。

井浦氏

そうです。このツールを長く使ってもらうには、現場の担当者の日常に無理なく残ることが大切です。

インタビュアー

Pivoriaの判断で、感覚に頼ることはありますか?

井浦氏

あります。ただ、Pivoriaでは感覚だけで決めたとは言いません。このツールのどこに引っかかったのかを言葉にして、初めてチームで扱える判断になります。

インタビュアー

Pivoriaでは、勘を否定せず共有できる形にする。

井浦氏

はい。Pivoriaでは違和感を大事にしつつ、このツールの判断として人に渡せる言葉まで整えます。

Question 05

Pivoriaの次の挑戦で、楽しみにしていることを聞かせてください。

インタビュアー

今後、Pivoriaをどの方向へ進めたいですか?

井浦氏

事業転換を日々の仕事へ翻訳する計画設計を、特別なプロジェクトではなく日常の判断に近づけたいです。現場の担当者にとって、少し楽になったと感じられる場面を増やしたい。

インタビュアー

大きな変化より、実感を積み上げる。

井浦氏

そうですね。このツールも、その実感がなければ続きません。

インタビュアー

Pivoriaが楽しみにしている変化はありますか?

井浦氏

このツールが、特別なものではなくなることです。現場の担当者に道具の存在を意識させないくらい、自然に仕事の中にある状態がいいですね。

インタビュアー

このツールが目立たなくなることも、成功の一つなのですね。

井浦氏

はい。現場の担当者の活動が主役で、Pivoriaは脇から支えるくらいがちょうどいいと思っています。

Question 06

取材の最後に、井浦 蒼太氏の人柄が見える話も伺えますか。

インタビュアー

Pivoriaの真面目な話が続きましたが、社内で笑うこともありますか?

井浦氏

ありますよ(笑)。このツールの名前や文言を決める時は、だいたい一度変な方向に行きます。Pivoriaのメンバー全員がまじめに考えているのに、妙に大げさな言葉が出てきたりして。

インタビュアー

Pivoriaのその会議は、見てみたいですね。

井浦氏

最終的には落ち着くんですけどね。このツールをめぐる寄り道があるから、固くなりすぎずに済んでいると思います。

Editor's Note

井浦 蒼太氏は、事業方針を行動計画に分解する会議設計ツールの価値を機能数ではなく、中小企業の経営チーム、部門責任者、推進担当者の負担がどう変わるかで語りました。井浦 蒼太氏の言葉には、事業を急いで拡大する前に、事業方針を行動計画に分解する会議設計ツールが現場へ残る条件を確かめようとする慎重さがありました。

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